ピック型認知症の方が障害厚生年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
ご本人のご主人がご相談にお越しくださいました。
ご相談者の奥様は、もとより不眠症状の強いうつ病を患っていらっしゃいましたが、
大地震直後、緊急地震警報の音に過敏に反応するようになり、今まで用量を守れていた睡眠薬を多飲するようになったそうです。
次第に大量の飲酒をするようになり、ご家族が心配し入退院を何度も繰り返しながら治療を受けられましたが、徐々に入院時に他の患者への迷惑行為が増え、最終的にはピック型認知症と診断されました。現在は閉鎖病棟に入院しておられ、ご主人も大変心配されているご様子でした。
2 当センターの見解
ご主人様からご本人のご様子をお聞きしたところ、症状は徐々に進行しており、
昼間から飲酒したり、入院中に他の患者さんのたばこをしつこくねだって苦情がでるなど、
目が離せない状況でした。
長年お勤めされていた会社も、人格が変わってしまったため退職されており、
とうてい再就労は出来ない状況でした。
現在は入院されており、日常生活において多くの援助を必要としていることから見ても、
障害厚生年金2級相当であると判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
- ①現在の生活全般の、奥様の困りごとや不安などをご主人からお聞きし、自己申告書をまとめました。
- ②上記の自己申告書を添えて、主治医に診断書作成の依頼をしました。
- ③震災直後のご本人の落ち着かない様子や、飲酒するようになった経緯から、退職に至るまでの出来事をお聞きし、時系列にまとめて、病歴就労状況等申立書を作成しました。
- ④参考資料として、長年患っていた不眠症とうつ病に関しての病歴就労状況等申立書を作成し、年金請求書類に添付しました。
4.結果
上記の取り組みにより、障害厚生年金2級の認定通知を受けることができ、
約143万円(配偶者の加給を含む)の障害年金を受給することができました。
また、遡及請求も認められ約330万円の一時金も受給されたので、
心配されていたご主人も安心されたご様子でした。
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