大腸がんの方が総合認定で障害厚生年金2級が受給できた例
1 相談に来られた時の状況
ご主人とお二人でご相談にお越しになりました。
ご本人は当初長引く咳に悩まされていましたが、疲れからくるものだと思っていたそうです。それまで別件で通っていた病院に相談したところ大腸がんが発見され、すでに肺に転移した状態でした。
現在はつらい副作用のある抗がん剤治療をお受けになっており、ご主人もご心配のご様子でした。
2.当センターの見解
ご本人は大腸、肺、肝臓の腫瘍の摘出手術をお受けになってから、抗がん剤治療を中心に過ごしておられ、就労はできない状況でしたので、障害等級2級相当でした。
また、がんの転移後は、腰から脚にかけて広い範囲の激痛としびれに悩まされており、こちらも障害等級3級相当でした。
癌による障害と、肢体の障害、これらふたつの障害の総合認定を求めることで、障害厚生年金2級の認定がより確実にできると考えました。
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
①ご主人からご本人の抗がん剤治療のご様子や、日常生活の様子などを詳しくお聞きし、自己申告書としてまとめました。
②大腸がんのものと、肢体の障害のもの、2通の診断書をそれぞれの自己申告書を添えて依頼し、発行してもらいました。
③発症時から現在までのご本人の受診状況や、就労していた時期の体調の変化などを時系列にまとめて、病歴就労状況等申立書を作成しました。
④上記2通の診断書提出で総合認定が可能となるよう、障害厚生年金請求書類に病名を並記して提出しました。
4 結果
上記の取り組みにより、無事、障害厚生年金2級の認定通知を受けることができ、ご主人の加給分(約23万円)も加算され年金額約130万円を受給することができました。後日、ご主人とお電話でお話しをした際、心のこもった感謝のお言葉をいただき大変恐縮いたしました。
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