うつ病の方が社会的治癒を主張して障害共済年金2級と3年間遡及ができた例
1 相談に来られた時の状況
ご本人が直接お越しになりご相談をお受けしました。
某役所に勤務され、うつ病と診断されたのは20年以上前のことでした。
この間、長期の休職も3度経験されていましたが、
症状が回復し通院をせずに過ごせた時期もあったそうです。
しかし、4年ほど前から、再び不眠や食欲不振、全身の倦怠感があらわれ、
久しぶりに精神科を受診したところ、うつ病で自宅療養が必要であると診断されました。
3年間休職されましたが、症状の改善がなく、現在は退職しておられました。
日中は自宅で一日中横になっていることが多く、
憔悴感と希死観念に苦しんでいるご様子でした。
2 当センターの見解
ご本人はご自宅で一日中横になって過ごしておられ、
強い倦怠感で外出もままならない状況でした。
生活全般において多くの助言や援助が必要な状況であることから
障害基礎年金2級相当であると判断しました。
また2回目の休職後、職場復帰され、3回目の休職に入られるまで7年間通常勤務を
されていたとお聞きし、この間社会的治癒であったと主張できると考えました。
その結果、初診日を3回目の休職開始時として約3年間の遡及請求も可能であると判断しました。
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
①不眠の症状が現れた頃のお話や、睡眠薬を常用しながら無理な生活をされていた時期、
会社でご苦労されていた件などを詳しくお聞きし自己申告書をまとめました。
②上記の自己申告書を添えて、主治医に診断書作成の依頼をしました。
③以前、うつ病を発症した際、投薬治療などを経て、社会的治癒として社会復帰された頃の
お話しをお聞きし、その当時通院していた病院に受診状況証明書の発行を依頼しました。
④発病から現在までの受診履歴や、ご本人がいかに苦労されながら現在にいたっているのかを
お聞きし、時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成しました。
4 結果
上記の取り組みにより、障害基礎年金2級と障害共済年金2級(合計年金額約247万円)の
認定通知を受けることができました。
また、遡及も認められて約647万円の一時金を受け取ることができました。
満足のゆく年金請求が実施できたとして、ご依頼人様から感謝のお手紙を頂戴しました。
投稿者プロフィール

- 社会保険労務士
-
初めまして。社会保険労務士の田村浩一です。
金融機関勤務時代から社員のメンタルヘルス管理に携わり、社会保険労務士の資格を得て2010年4月独立。
その後、多くの年金・労務相談を受ける中で、障害年金請求についての支援活動の必要性を実感し、2012年7月埼玉障害年金相談センターを設立しました。
以来、障害年金制度をより多くの方に知っていただき、一人でも多くの方の障害年金受給を実現できますようにご支援をしております。
障害年金受給をきっかけに、ご本人やご家族が経済的・精神的に安定し、より明るい生活を過ごして頂くことが私どもの願いです。
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