網膜色素変性症の方が障害基礎年金1級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
ご本人は長くパート職についておられましたが、清掃の際、
拭き残しを度々注意されるようになり目の異常を感じられたそうです。
老眼鏡を作成し、しばらくは落ち着いたそうですが、視界に靄がかかるようになり、
自転車で転倒するようになったそうです。次第に夜になるとものが見えにくくなり、
眼科を受診したところ、網膜色素変性症と診断されました。
ご相談に来られた時はすでに退職されており、心配された息子さんが障害年金を請求できるのではないかとお調べになって、ご主人と二人で当センターにご相談に来られました。
2 当センターの見解
ご相談に来られた時点で、ご本人はすでに視力視野ともに減少しており、
家族の顔も判別できないほどに症状が進んでいました。
眼の障害認定に照らし合わせ、コンタクトレンズや眼鏡で視力矯正できない状態で、
両眼の視力合わせて0.05以上0.08以下であれば障害等級2級、0.04以下であれば
障害等級1級であると判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
- ① ご本人はしばらく眼科を受診していないとのことでしたので、早急に眼科を受診し、視力検査をすることをお勧めしました。
- ② 視力検査の結果、ほぼ失明に近い状態であることがわかり、医師に記載例などをセットにしたものを添えて、年金請求用の診断書作成を依頼しました。
- ③ 視力に異常を感じはじめた頃のお話しや、視力低下により退職することになった経緯をまとめて、病歴就労状況等申立書を作成しました。
- ④ 上記書類と必要書類をまとめ、ご本人の代筆者であるご主人に署名押印をしていただき、年金事務所に請求書類を提出しました。
4.結果
上記の取組により、障害基礎年金1級の認定通知を受けることができ、年間約97万円の障害年金を受給することが出来ました。障害年金についてお調べになり当センターをご紹介された息子さんも安心されたとのことでした。