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下喉頭がんで障害厚生年金2級を遡及できた例

1 相談に来られた時の状況(50代、男性、無職、遡及有り)

奥様とご一緒にご相談にお越しになられました。約2年前に、ご本人は食べ物が喉を通りずらくなり、声がかすれてきたことから受診されました。検査の結果、下咽頭癌と診断され、根治治療として咽喉頭食道切除術を受けられました。手術後は無咽頭のため、話すことができず、会話によるコミュニケーションを取ることができなくなられました。必要な時は筆談で意思を伝えておられました。食事の際は食べ物を飲み込むのにとても時間がかかり、やわらかい物しかしか食べられなくなられました。常時せき込むことがあり、日常生活にはとても不自由がおありでした。

2 当センターの見解

以上の経緯から、障害厚生年金2級相当で、咽頭全摘手術日を認定日として、現在の症状を表す診断書1枚で遡及請求が可能であると判断しました。

3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと

①初診日を確定するため、初診の病院に「受診状況等証明書」の発行を依頼しました。

②認定日の頃の状態と現在の状態を詳しくお聞きし、それぞれ「自己申告書」としてまとめました。

③上記を添えて医師に「診断書」の作成をそれぞれ依頼しました。

④発病から現在までの治療経過と日用生活でお困りのことを詳しくお聞きし、時系列にまとめて「病歴・就労状況等申立書」を作成しました。

⑤上記の書類の他、必要な書類を整えて障害年金請求をしました。

4 結果

上記の取り組みにより、奥様の加算額約160万円の障害厚生年金2級の認定通知を受け、同時に約2年間の遡及も認められ、約355万円の初回入金を受けることができました。闘病されているご本人もサポートされている奥様もとても安心され、お礼のお手紙もいただきました。

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