感音性難聴で基礎年金2級が受給できた例
1 相談に来られた時の状況
ご本人(30歳代)からお電話をいただき、後日、お母様と二人で当センターにご相談にお越しになりました。
ご本人は幼稚園に通園している頃から中耳炎を繰り返しており、学校生活でも鈴の音や虫の音などの高い音が聴きとりにくかったそうです。
大学生の時に聴力が右耳70デシベル、左耳72・5デシベルの時に障害者手帳6級を交付されましたが、その後も徐々に聴力は弱くなり、最近の更新時には右耳95デシベル、左耳96.25デシベル(障害者手帳3級)と難聴が進んでいたとのことでした。
ご本人は働いていらっしゃったので、障害年金を受給するには所得制限があるのではないか、と心配しているようでした。
2.当センターの見解
幼少の頃からの難聴なので、20歳前傷病として基礎年金請求ができること、また、現在の聴力が障害等級2級相当(両耳の聴力レベルが90デシベル以上)であると判断しました。
ご本人が補聴器を使用していらっしゃることから、病院だけにこだわらず、補聴器販売店の記録を調べあげることも加えて作業することで、障害年金請求に必要な書類を揃えることが可能である、と考えました。
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
①ご本人に、現在の所得状態で障害基礎年金を全額受給できる事を説明させていただきました。
②障害が長きにわたっているために、病院を何度か転院していることで、受診状況をまとめるのは大変な作業でした。
③初診が30年以上前で、カルテが残っていませんでしたが、補聴器販売店に保存されていた初診の病院からの紹介状を、「受診状況等証明書が添付できない申立書」の参考資料として使用しました。
④複数の病院での聴力検査結果と、補聴器販売店での検査結果の17年分を時系列にまとめ、聴力が徐々に下がりご本人がご苦労されていた経過をまとめました。
4 結果
上記の取組により、基礎年金2級(年金額78万円)の認定通知を受けることができました。またご本人には小さなお子様が二人いらっしゃったので加算額を含め、約130万円を受給するこができました。後日、ご本人から「思ったよりも早く受給することができ感謝しています」とのお手紙を頂戴いたしました。
投稿者プロフィール

- 社会保険労務士
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初めまして。社会保険労務士の田村浩一です。
金融機関勤務時代から社員のメンタルヘルス管理に携わり、社会保険労務士の資格を得て2010年4月独立。
その後、多くの年金・労務相談を受ける中で、障害年金請求についての支援活動の必要性を実感し、2012年7月埼玉障害年金相談センターを設立しました。
以来、障害年金制度をより多くの方に知っていただき、一人でも多くの方の障害年金受給を実現できますようにご支援をしております。
障害年金受給をきっかけに、ご本人やご家族が経済的・精神的に安定し、より明るい生活を過ごして頂くことが私どもの願いです。
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