糖尿病性腎不全の方が障害厚生年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
ご本人が当センターにご相談に来られました。
会社の健康診断で糖尿病の疑いを指摘されましたが、多忙であることと、
自覚症状がまったくなかったため、10年ほど放置していたそうです。
しかし次第に目が見えにくくなるなどの症状があらわれ、
受診したところ、糖尿病性網膜症と診断されました。
手術を繰り返しましたが、現在は左目を失明され、
現在は糖尿病性腎症に進行し、3か月前から週3回の夜間の人工透析を受けられていました。
2 当センターの見解
人工透析を受けられている方は、障害等級2級に該当しますので、
初診日の確定と保険料の納付要件を充足していれば請求できると判断しました。
また、ご本人は左眼を失明されており、階段の上り降りなど
大変不自由な生活をされていたため、糖尿病性腎症と目の障害での併合認定請求も
検討しましたが、眼鏡をかければ右眼は0,8の視力があったため,
併合認定請求はできないと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
①糖尿病性網膜症と診断を受けた内科眼科クリニックに、
受診状況等証明書の発行依頼をし、初診日を確定しました。
②現在人工透析を受けているクリニックに診断書の発行依頼をしました。
③健康診断で糖尿病の疑いがあるとされた時期のことや、目の手術に至った経緯、
夜間の人工透析を受けられながらお仕事を続けられている状況を詳しくお聞きし、
病歴就労状況等申立書を作成しました。
④以上の書類を整えて障害年金請求をしました。
4 結果
上記の取り組みにより、障害厚生年金2級の認定通知を受け取ることができ、
約130万円の障害年金を受給することができました。
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