「外傷性脳梗塞」で障害基礎年金1級が受給できた例
1 相談に来られた時の状況
奥様から相談のお電話をいただき、当センターにご夫婦でお見えになりました。約5年前に交通事故が原因で脳梗塞を発症し、その後遺症で左半身付随になられたとのことでした。お見受けした限り、杖での歩行が、かなりご不自由なご様子でした。自営のお仕事も続けることが困難になり、経済的にも困窮し、途方に暮れていらっしゃいました。
事故の1年前に1度軽い脳梗塞を発症し、リハビリ入院されていた経緯があり、その事と当該事故との関連を気にされていましたが、できれば、障害認定日の診断書の発行も依頼して、遡及請求をすることを希望されていました。
2.当センターの見解
左半身の機能が上肢・下肢とも全く用を廃している状態であり、常時杖使用で、かつ左足に常時補装具を付けていました。事故当時国民年金加入であったので、障害基礎年金1級に相当すると判断しました。ご本人の日常生活能力は、杖を使用したとしても、歩行能力に著しい支障があり、常時介助がないと安全に生活できないこと、また、事故1年前の脳梗塞と事故との因果関係がないことを診断書上明示してもらうべきと考えました。
3 サポート依頼を受けてから年金請求までに行ったこと
① リハビリテーション科の医師から、障害認定日頃の診断書と現状の診断書の2枚の発行を依頼し、「いずれも運動麻痺、並行機能障害について最重度な状態である」と表示した診断書(肢体の障害用)を発行してもらいました。また、「1年前の脳梗塞と本件脳梗塞との因果関係は不明である」旨記載してもらいました。
② ご本人や奥様から、事故発生時から今日までの治療経過やリハビリ訓練の過程を詳細にヒアリングし、何度もメールをやり取りして確認したうえで、「第三者行為事故状況届」および「病歴・就労状況等申立書」を作成しました。
4 結果
上記の取り組みにより、障害基礎年金1級(年金額約97万円)の受給通知を受けるとともに、約3年半の遡及請求も認められ、約350万円の一時金も受取ることができました。ご本人はもとより、実際介助されていた奥様にもたいへん喜んでいただきました。
当センターとしても最初の判断通り1級の認定となり、安堵した次第です。
投稿者プロフィール

- 社会保険労務士
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初めまして。社会保険労務士の田村浩一です。
金融機関勤務時代から社員のメンタルヘルス管理に携わり、社会保険労務士の資格を得て2010年4月独立。
その後、多くの年金・労務相談を受ける中で、障害年金請求についての支援活動の必要性を実感し、2012年7月埼玉障害年金相談センターを設立しました。
以来、障害年金制度をより多くの方に知っていただき、一人でも多くの方の障害年金受給を実現できますようにご支援をしております。
障害年金受給をきっかけに、ご本人やご家族が経済的・精神的に安定し、より明るい生活を過ごして頂くことが私どもの願いです。
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